私たちの心は自分では分かっているようですが、実際の生活を振り返ってみると、自分の考え方とは正反対の行動をとってしまうことが良くあります。

苦手な人だったのに、いつの間にかだんだん好きになってしまった。

その意見には反対だったけれども、いつの間にか賛成してしまった。

買うつもりはなかったのに、思わず買ってしまった。

言うつもりはなかったのに、思わずポロリと漏らしてしまった。
などなど・・

こんな経験は誰しももっていること思います。

日常生活や職場や人間関係で、心理が私たちの行動に大きな影響を与えています。
特に自分では意識することなできない、心の奥底にある深層心理（潜在意識）に人の行動はしらずしらずのうちに操られているのです。

思いこみ、誤解、勘違い・・など人間の心理はだまされやすくできているのです。
しかし、ということは同時に、その心理をよく知りそれを逆手にとって、自分の都合のいい方向に相手をだましてしまうことも可能だということです。

たとえば、こんな話があります。Aさんが、友人のBさんを新宿駅で見かけた。この時Aさんは、別の友人と６時の約束で待ち合わせた改札へ向かう途中でした。声をかけようとしたが、Bさんは忙しそうに電車に飛び乗って行ってしまいました。

そのよる１１時、Bさんは都心から３時間もかかる地方都市のホテルの浴室で死体で見つかったのです。

次の日、聞き込みに来た刑事が、Aさんの家にもやってきました。そこで事件当日、「あなたがBさんを見かけたのは、夜の７時ころですか、それとも８時ころですか？」と聞かれました。

この問いにＡさん何と答えたのでしょうか。

驚くべきことに、Ａさんは「７時ころでした」と答えているのです。
この１時間のずれは、なぜ生じたのでしょうか。

種明かしはいずれお話ししますが、カギは刑事の質問の仕方にあるのです。
人間はあらかじめ間違った情報を与えられた時、判断力は鈍くなるのです。

この心の心理作用を知っていれば、思うがままに相手を操ることができるのです。

警察で「誘導尋問」ということがよくつかわれますが、これも相手の心理をうまく誘導して自分の思っている答えを出そうとするものです。

このように人間の深層心理はあなたが生きていくうえで活用すれば、あなたは必ず人生の成功者となれるでしょう。

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